保険のことを知っておくと

ちなみに、良くある質問として火災保険は損害を補償するもので利益ではないため、税金が差し引かれることはありません。
ただし、確定申告時などに説明の必要はあるため火事などの場合は消防署から「り災証明書」をもらう必要はあります。
火災保険の種類は実に多岐に渡ります。一般的に知られている火災保険の他に特約や新種保険といわれるものが合わさると付けた人も分からなくなるほど複雑なものにもなります。
そこで、通常利用することが多い一般的な火災保険を中心に紹介します。特約や新種保険などについてはその他の保険として解説します。
ガラス専用の保険などもありますから、建物の家主や管理組合を行っているような人にも役立つ情報です。
下記は火災保険の早見表です。意外と色んな事故で保険の支払い対象になることがわかると思います。※△印は限度額や自己負担(免責金)額があります。
住宅専用の建物と家財について下記による損害が発生した時に、保険が支払われる損害保険です。住宅向けの火災保険の最も標準的なものです。
逆に言うと、住宅火災保険が他の保険の基礎であり、住宅火災保険で支払われる損害は他の保険でも支払われるということです。
建物部分では、建物とその附属設備です。離れなどがある場合は別で、契約する必要があります。自転車置き場や車庫などがこれて当てはまります。
家財については、上記の建物内収容のものに限られます。
自転車置き場の自転車や135cc以下の原動機付き自転車も対象になります。軒先などは非常に微妙ではありますが、一応保険の範囲にはいるというのが一般的です。
また、同一の建物だけでなく一時的に外にでている同居の親族のものも含まれます。
保険は、保険会社と契約した時点から効力があるわけではありません。
実際には、保険会社に入金し、保険料が受理された時刻から有効になります。保険はさかのぼって付けることはできませんので、万一の被害を考えて前もって契約をしておき、必要な日からちゃんと保険に入っている状態にしておきましょう。
保険が期間の途中で終わることがある?
火災保険は、目的の物件があることが前提のため、火災などで全焼した場合は保険の契約自体が終了します。その家に対して保険をつけているため、損害に対して保険金が支払われると同時にその契約も終了します。特に、火災保険を継続しないと申告する必要はありません。また、新たに家を建て直した場合は、一から火災保険をつけなおす必要があります。
住宅火災や普通火災では、リスクの高い盗難や当て逃げなどのリスクがカバーできません。反対に、上位の保険をつけると保険についているからという理由で、ちょっとした偶然的な事故(花瓶を落として床にキズがついたなど)で逐一保険会社に申告して、保険手続をする手間ばかり増えます。
あまりに、保険金の請求が多いと、保険会社から保険の引き受けを断られることもあります。いざと言うときに保険が使えないのは本末転倒になります。
保険金の未払いで問題になった超保険といわれる生命保険や傷害保険などあらゆる保険をまとめたものもありますが、販売している人もどんな場合に出るのか、特約の内容も分からないような状態になり、結局高い保険料を支払いながら、付けた本人もどんな時に保険の対象になるのか把握できないような状態になります。
特に保険の分厚い約款を熟読する気概が無ければ、やめておくほうが得策です。
いざ事故にあったときに後悔しないためには、勧められたからといった曖昧な理由ではなく、自分に最適な保険を見つけることが重要です。それでも、立場や持っているものによっても最適な保険は変わります。
マンションの管理組合として保険をつける場合と賃貸住宅で部屋を借りている場合とでは、当然つけるべき保険も異なります。ここでは、特殊な保険を紹介します。保険を見つける上で参考にして下さい。
主に、マンションなどのビル管理会社や管理組合が利用するもので、廊下やエレベーターなどの建物の共用スペースに保険をつけるためのものです。誰のものでも無いけれど、みんなのものでもある部分について保険をつけるのに利用する保険です。
持ち家か賃貸か、保険につかえる予算はどれくらいかで、おすすめ出来る保険の種類がことなります。特に神社のように保険の対象が高価な場合に積み立て型の保険を利用すると、毎月の保険料だけで数十万円にもなることもあります。
火災保険は必要か 損害保険の活用術